今まで当たり前に行ってきた「水やり」。与えた水がどのように植物のからだに取り込まれていくのか。色つきの水を植物の根から吸わせることによって,植物のからだ全体に行きわたっていることが実感できました。
抜いてしばらく経ったホウセンカはしおれて,元気がない状態です。
赤い切り花染色液につけると・・・
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見事に元気を取り戻し,さらに赤色の水がからだ全体まで行きわたり,
ホウセンカ全体が赤く染まりました。
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からだ全体に行きわたった水は空気中に水蒸気となって出ても行きます。
水蒸気が出ていく穴(気孔)を顕微鏡で見れるようにしました。 |
植物の葉に日光が当たるとでんぷんができる(植物は成長に必要な養分を自分で作り出せる)ことも学習しました。
まずは一人ひとりが「たたき染め」で葉にでんぷんがあるかどうかを調べました。 |
その後,日光を当てた葉と当てていない葉を比べてみると・・・
見事に日光を当てていない葉にはでんぷんができていませんでした。
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エタノールを使って葉を脱色できる方法も演示したところ,多くの子が白くなった葉に感動してくれました。
左側が脱色する前のホウセンカの葉,右側が脱色した後のホウセンカの葉です。 |
脱色した葉をヨウ素液に浸しました。曇りや雨の日が続き,なかなかたくさん日光を浴びた葉ではありませんでしたが,でんぷんができている様子がわかりました。
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新型コロナウイルスの影響があり,なかなか例年のように理科の実験ができない状況でした。やはり実験をすることによって子どもたちが喜び,実感を伴った理解をしてくれる様子が見られると私たち教員も嬉しいです。
吸い上げる水の色付けに使ったのは「切り花染色液」で,手に入るものです。また,たたき染めは100円均一ショップで売っている道具や薬局で売っている安全な薬品を使って家庭でできることも伝えています。夏休み等,機会があればお子様と一緒にぜひ体験してみてください!
投稿:職員室 松村