5年生の理科の最初の単元では「天気の変化」について学習します。
その学習の一つとして「空」や「雲」を観察します。今回,あえて1人一台端末「Chromebook」で撮影した映像を見ながら観察することにしてみました。
残念ながら,ほぼ雲のない1日となってしまい,雲の動きを撮影することはできにくかったですが,こちらの思うとおりにはできない,ならないのが「自然」であるということを,子どもたちに伝えました。
撮影が終わった後に,「動画のメリット」と「動画のデメリット」を子どもたちと一緒に考えました。子どもたちからは
【メリット】
・見たい場面を何回でも見返すことができる。
・肉眼での見逃しを確認できる。
・好きな場面で止めることができる。
・静止状態を拡大できる。
・肉眼では気付くことができなかったことに後から気づくことができる。
・場面を戻したり,進めたり,比べたりすることができる。
・風などの自然の音も記録できる。
など
【デメリット】
・肉眼とは見え方が違う。
・自分で見たのとは少し色が違う。
・周囲の雑音も記録してしまう。
・見たいもの以外も記録されてしまう。
・光の影響を受けやすい。
・周りが明るいと見にくい。
・長時間記録した場合,一通り見るのに時間がかかる。
など
という意見が出ました。それを踏まえて,「どちらがいい?」と聞いたところ,「自分の目で見る方が良い!」と答えた子どもの方が多かったのは,理科を教える者としてはとても嬉しかったです。が,子どもたちが言う「動画のメリット」にも非常に共感できました。
さらに,「他にはどんな場面で動画撮影が使えそう?」と聞くと,
「社会科で,物作りとかをしているのを撮影して,後から見返す!」
「体育のマットや跳び箱運動で自分の姿を撮影してもらって見る!」
感心しました。これからを生きる子どもたちは,パソコン,タブレット,スマートフォン等のデジタル機器と関わらざるを得ないと思います。子どもたちが「いかに効果的に,正しい使い方でそれらの物を使いこなすことができるようになるか」を学ぶことができる一助になれたらいいなと思っています。
それにしても,子どもたちが操作方法を覚えるスピードには驚かされます。負けないように私たちもがんばります!
投稿 職員室 松村