鹿田小学校には昼休みに子どもたちに向けて保護者や地域の方がボランティアでしてくださる読み聞かせを聞くことができる機会があります。その中でも今日は特におはなしグループ「そらきたホイ!」さんによる「大きなおはなし会」が6年生向けに行われました。
おはなしグループ「そらきたホイ!」さんは鹿田学区を中心として県内外で活動をされています。相賀さんと堀江さんはもともと本校の保護者で,「そらきたホイ!」さんの活動は鹿田小学校図書館から生まれた活動だそうです。それ以来,20年以上の活動をされていて,先日は,岡山県読書推進運動協議会から「岡山県読書推進表彰」を受けられました。
TVや動画とは違う生の迫力はやはり良いなと思いました。テンポの良い話し方や,お二人の絶妙な掛け合いに子どもたちも私たちもどんどん引き込まれていきました。一生懸命に話を聞こうとする6年生の子どもたちの真剣なまなざしが印象的でした。
今日のお話のテーマは「びっくり!!桃太郎」でした。
桃太郎に興味をもった小学5年生の女の子がたくさんの「桃太郎」や「鬼」の本を読み,自分が研究したことや思ったことが最後には本になったという事実に子どもたちはびっくり!!していました。
新学習指導要領では子どもたちが「主体的に学習する」ことができるようになるように私たちは指導・支援するように求められています。今回の5年生の女の子のお話はまさに自分がもった疑問に対して意欲的に粘り強く取り組む見本だったように思います。
また,女の子が1冊の本だけでなく,多くの本を読んで自分の考えを深めたあたりは,道徳や理科で大切にされている「多面的」「多角的」といった考え方も感じることができました。
私たちも負けずに子どもたちにそういったことを伝えなければならないと思えました。
相賀さんが「今日話した小学5年生の女の子の出版した本は,鹿田小の図書館にもあるよ!」と言われた直後の「えっ!!」という子どもたちの驚きの声がなんだかとても嬉しかったです。
おはなしが終わった後には,紹介してくださった本たちにすぐに子どもたちが集まりました。密になってしまうので,マスク越しの小さな声でのやり取りでしたが,今日のお話から自分たちの考えを広げているようでした。
山陽新聞さんが「そらきたホイ!」さんの活動の取材に来られていたので,子どもたちもインタビューを受けていました。
鹿田小学校にとっての財産をまた1つ確認することができました。コロナ禍のため,例年のように大人数で開催できなかったことが残念ですが,次の機会では今日以上に多くの子どもたちが話を聞けるといいなと思っています。